コンサートの帰り道で

 

 

ことし、夢のひとつでもあった、とある女性歌手のコンサートに行く事ができた。

 

そのコンサートは、圧倒的な歌唱力と観客を楽しませるサービス精神で、わたしは彼女の歌だけではなく、彼女自身のファンにもなった。

 

 

帰りの電車では、余韻に浸る。

 

コンサートの帰り道が好きなのは、非日常の後で残る、不思議な感覚になれるから。

 

 

 

電車の発車を待っていると、となりに同じコンサートに行っていたと思われる女性二人が座った。

 

 

きっとこの人達も、素晴らしかったコンサートの話で盛り上がるのだろうと思っていると、なぜか、彼女の体型について話し始めた。

 

 

その女性歌手は、華奢な体型で声量が凄い所に驚くのだけれど、隣の人は「あれじゃあ貧相に見えるね」などと言っている。

 

コンサートや舞台って、粗さがしをしに行く場所なのか?

理解できないけれど、まあ、そういう人もいるのかもしれない。

ファンでもなくチケットを譲られ参加したならともかく、その人達はそういう事でもなさそうなのだ。

 

 

素晴らしい時間をくれたコンサートの感想が"体型"なのはどうかとは思ったけれど、これは反面教師として、自分が歳を重ねた時そうならないようにしよう、と思った。